伊藤まさひろ世事感懐

2021年を振り返る

今年も押し迫り、あと数日で幕を閉じようとしています。様々な出来事があった2021年を振り返ってみたいと思います。

真っ先に挙げなくてはならないのは、やはり新型コロナ禍でしょう。2019年12月に中国・武漢市で初めて報告された新型コロナウイルス感染症は瞬く間に世界中にまん延、今もなお、多くの人が感染しています。このパンデミックで世界では2億7700万人が感染し、537万人が亡くなりました。日本国内でも12月22日現在で173万271人が感染し、1万8383人が亡くなりました。

一時は医療施設のパンクが心配されたほど、大勢の患者が発生しましたが、最近になって感染患者が減った状況が続いています。イギリスやアメリカ、韓国などでは依然として多くの患者が発生しており、日本だけがなぜ患者数が少なくなったのか、各国の保健関係者が頭をひねっているそうです。ワクチンの接種が進んだことも一因でしょうが、感染防止のためへの呼びかけをきちんと実行する日本人の規律正しさも原因となっているのではないでしょうか。かといって、安心はできません。オミクロン株の市中感染がついに報告されました。感染第6波の襲来が現実味を帯びています。

県内では6月28日、八街市で下校途中の児童の列にトラックが突っ込み、男女5人が死傷するという痛ましい事故が起きました。運転手は酒を飲んで運転していたとのことです。飲酒運転は絶対に許せません。この事故を契機に自民党県連のプロジェクトチームが中心になって「千葉県飲酒運転の根絶を実現するための条例案」をまとめ、12月議会に議員提案して可決成立しました。政調会長を務めている私、伊藤昌弘が登壇し、条例案の趣旨などを説明して同僚議員の理解を求めました。

政界では衆議院議員選挙、その後の岸田文雄首相の誕生が最大のニュースでした。10月31日に投票が行われた衆議院議員選挙では、自民党が過半数を大きく上回り、国会を安定して運営できる絶対安定多数の261議席を確保しました。これに続く自民党総裁選挙では、菅義偉首相が突然の退陣を表明、岸田文夫議員が第101代の首相に選ばれました。

明るいニュースでは、新型コロナで1年間延期された東京オリンピック・パラリンピックが205の国と地域から約1万1000人が参加して開催され、熱戦が繰り広げられました。日本勢は各競技に健闘、金27、銀14、銅17の計58個のメダルを獲得しました。オリンピックの金メダルラッシュにちなんで、今年の漢字は「金」に決まりました。来年1年間、ぜひとも「金」のように光り輝く年であるよう願っています。