伊藤まさひろ世事感懐
「まん延防止等重点措置」再延長
新型コロナウイルス感染症がなかなか下火にならない中、東京都など9都道府県の緊急事態宣言が6月20日まで延長されるとともに、本県の「まん延防止等重点措置」も20日まで期間延長が決まりました。延長に次ぐ延長で、「自粛疲れ」がたまった人も多いと思いますが、引き続いて一人ひとりの十分な感染防止対策が必要です。
菅首相の再延長決断に先立ち、首都圏4都県の知事が行ったテレビ会議で、東京都の「緊急事態宣言」と3県の「まん延防止等重点措置」について国に延長を要請することで一致しました。この会議で本県の熊谷知事は「変異株の置き換わりが進み、強い危機感を抱いている」と述べました。
再延長期間中、船橋市、柏市、千葉市など県内13市の「まん延防止等重点措置」の対象区域はそのまま維持されます。引き続いて飲食店に酒類の終日提供自粛や午後8時までの時短営業が要請されます。休業に踏み切らざるを得なくなったりして経営がひっ迫している飲食店も多いと思いますが、新型コロナ鎮圧のために協力をお願いしたいと思います。
新型コロナ撲滅の切り札として期待されているワクチン接種ですが、新聞社のまとめによりますと、県内の高齢者への5月23日現在の接種状況は全国平均を大きく下回り、都道府県別でワースト2位だったそうです。このような状況を重く見た県は、ワクチン接種を加速させようと、千葉市内に大規模接種会場を設ける方針を固めました。
都内の自衛隊による大規模接種会場で、県民もワクチンを打つこともできるようになりました。大多数の県民がワクチン接種を済ませ、感染の恐怖と無縁の暮らしができる日はそれほど遠いことではないはずです。その時が来るまでもうしばらく頑張りましょう。
17日から6月定例県議会6月定例県議会が6月17日に開会します。熊谷知事にとって初の定例会です。熊谷知事がどう県政運営を行っていくのか、「県議会と切磋琢磨し多くの議論を行いながら施策を練りあげていきたい」と抱負を語った熊谷知事の答弁が注目されます。