伊藤まさひろ世事感懐

GoToキャンペーンで元気を

GoToトラベルやGoToイートなどさまざまなGoToキャンペーンが行われています。新型コロナウイルス感染症で苦境に立たされている観光業界や飲食店などが、このキャンペーンをきっかけに元気を取り戻せたらと心から思います。

7月27日から始まったGoToトラベルですが、ある調査によりますと10月時点で既に5人に1人が利用したということです。何しろ、宿泊代金などが35%引き、加えて15%相当の地域共通クーポン券がもらえるとあって、旅行を計画している人々の人気を呼んでいます。事業終了は1月末となっていますが、政府は実施機関の延長を検討しているということです。

ちなみにGoToトラベルで旅行した行先で最も多かったのは北海道、次いで長野県、兵庫県、京都府、神奈川県と続きました。GoToトラベルを一番利用したのは大阪府民という調査結果も出ています。

千葉県のGoToイート事業も開始されました。1万円で1万2500円相当の飲食ができるとあって、食事券を購入した人も多かったのですが、当初、使える店が限られているというネックがあったようです。その後、加盟店がどんどん増えており、使い勝手が大分良くなっているようです。

このほか、入場券1枚当たり2千円を上限に2割相当分を割り引くGoToイベントの第一号として、大阪市のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)で割引チケットの販売が始まりました。また、商店街を支援するGoTo商店街の第一弾として、島根県松江市の商店街イベントなど34件の事業が採択されました。残念なことに、今回は県内の商店街による事業採択はありませんでしたが、今後に期待したいと思います。

「日本を元気に」とのスローガンで始まったGoToキャンペーですが、GoToトラベルでの予約客がホテルに姿を見せず、電子交付された地域共通クーポンがだまし取られるという被害が房総のホテルなどであったそうです。新型コロナウイルス感染症対策を利用した犯罪は、給付金詐欺もそうですが、一致団結して新型コロナ禍から脱出しようという国民の気持ちを裏切るものです。司法当局の断固とした措置をお願いします。