安倍首相、突然の辞意表明

安倍首相が突然、辞意を表明しました。持病が再発し、国民の負託に応えられなくなったということです。1年余の残る任期で安倍政権の総仕上げにあたると思われてきただけに、大変残念です。

安倍首相は７年8カ月の間、強いリーダーシップで日本国のかじ取りを続け、さまざまな実績を残してきました。アベノミクスで景気を活性化し、それに伴って雇用を大きく引き上げました。長時間労働の是正などの働き方改革を推進したのも安倍首相の実績の一つでしょう。

外交面では、トランプ大統領と親密な関係を築いて日米安全保障条約をより強固なものにしました。そのアメリカ抜きでＴＰＰ（環太平洋経済連携協定）をまとめ上げた手腕も高く評価されています。西側諸国だけではなく、ロシアや中国などとも信念を持って外交にあたり、世界での日本の存在感を高めました。

辞意表明の記者会見で安倍首相は「国民の皆さまに約束した政策を実行するため、結果を出すために一日一日、日々、全身全霊を傾けてきた」と話しました。宰相として国政の先頭に立ってきた７年８カ月、その間には多くの心労もあったと思います。心から「ご苦労様でした」と感謝し、病気の快癒を祈ります。

新型コロナ感染予防の生活を

新型コロナウイルスの感染者が累計でついに６万人を超えました。再度の緊急事態宣言などという事態になれば我が国の経済は深刻なダメージを受けます。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会は7月27日～29日に感染再拡大のピークに達したと発表しましたが油断は禁物です。

政府は来年前半までに国民全員分のワクチンを確保するとのことです。ワクチン接種が行き渡れば、流行が終焉に向かうことも予想されます。それまで、感染リスクをできるだけ避ける生活様式を守りましょう。